新規媒体「新宿駅デジタルウォール」開発

2019.11.11 UP

背景

駅貼りポスターや中吊り等の、いわゆる「紙モノ」の広告媒体の売上が年々減少している中、その流れと対照的に近年、あらゆる場所でデジタル広告媒体が急増している。身の周りに広告や情報が溢れる昨今、その中に埋もれてしまわないよう、よりインパクトがあり、広告主が求める特殊な広告展開も実現できるデジタル媒体へと世の中の需要がシフトしてゆくのは必然であり、小田急電鉄と協業してこの流れに対応すべく、新規デジタル媒体の開発に着手した。

プロジェクトの目的・目標

これまでの小田急交通広告では対応が難しかった広告主の要望に応えられるデジタル媒体を開発すること、また従来は「新宿駅スーパーシートⅠ」という大型シート広告を掲出していた箇所での開発ということもあり、最低でも過去の新宿駅スーパーシートⅠの売上や稼働率を超え、より収益性を高めることを目的・目標とした。

企画概要・実施策

これまでにも広告主からの問い合わせが多かった「リアルタイム配信」を可能とする配信システムを導入し、より柔軟な広告展開を可能とした。また、従来の小田急沿線にある広告媒体では実現できなかった、媒体付近の通過人数や通過者の年齢・性別といった「サーキュレーションデータの取得」を可能とし、広告出稿後の効果測定に貢献できる設計とした。
その他にも、クオリティを損なわない範囲でコストを抑えられ、且つ高所の設置にも適した重量のLEDを採用することで、新宿駅スーパーシートⅠとほぼ同じ媒体費・サイズを実現。
加えて、横1面でのインパクトある展開はもちろん、横型16:9フルHDという汎用性の高いアスペクト比・画面解像度のコンテンツを最大3つ横並びでも放映できるように設計することで、他社線や他メディアで使用したコンテンツをある程度の流用を可能とする等、広告主のニーズにこだわり開発した。

結果・効果

7月の本販売開始以降、2019年内の稼働率は7割を超えており、順調な滑り出しを迎えることができた。旧媒体である新宿駅スーパーシートⅠの年間稼働率がおよそ5割程度だったことを考慮すると、収益性の面で目標は達成できている結果となった。リアルタイム配信も、イベントに向けたカウントダウンを意匠の中で表示し、リアルタイムで情報が更新される広告展開を実現でき、サーキュレーションデータについても現在解析を行っており、年内には報告ができる見通しとなっている。他メディアで放映したコンテンツの流用も多く見られ、これまでに小田急交通広告へ出稿のなかった新規顧客の誘引も達成することができただけでなく、広告主からは「場所もよく、迫力があって満足している」などの声もいただける結果となった。

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